Dell Visor VRP100 を購入しました。Windows MR 対応の VR ヘッドセットです。
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Steam VR を HTC が製造しているように、Microsoft の Windows MR 対応ヘッドセットを各社リリースしています。その一つが Dell Visor です。他にも Acer, HP, Fujitsu など多くのデイバスが登場しています。
MR という名前ですが、できることは他の VR System と変わりません。完全にレンダリングされた(非透過な)スクリーンに、両手 2個分のモーションコントローラーを使うことができます。それぞれ 6DoF でポジショントラッキング可能なので、機能的には HTC Vive, Oculus Rift, PSVR といったハイエンド系 VR デバイスと同等になります。
特徴は HMD に内蔵した Camera だけでトラッキングを行うことです。そのため外部にレーザー灯台の設置や Camera 等のセンサーが不要です。セットアップが簡単です。
反面、周囲の明るさの影響を受けたり、Motion Controller のトラッキング範囲に制限が生じるなど制約もあります。例えばコントローラーは、HMD の Camera から見えている範囲でないと位置の特定ができません。基本的に HMD の前面になければならず、腕を真下や真上に上げるとトラッキング範囲から外れてしまうことになります。
また利用するには Windows 10 の Fall Creators Update (1709) 以降が必要です。Windows 10 Creators Update (1703) でもヘッドセットは認識しますが、Motion Controller を使うことができませんでした。
以下実際に使ってみてわかったことなど。
● 箱が大きい
店頭で受け取ったら Dell Visor は予想より大きな箱で少々慌てました。最近の HTC Vive や Oculus Rift の箱はかなり小さくなっています。外部センサーが無いためか、付属物はとても少なく軽量です。持ち運び自体は苦になりませんでした。
● Bluetooth 必須なので注意!
購入後に気がついたのですが、PC 側に Bluetooth 4.0 LE が必要です。モーションコントローラの接続に必要になります。開発者版には Controller がなかったので気が付きませんでした。
ちなみに HTC Vive や Oculus Rift は HMD にワイヤレス機能が内蔵されており、何も用意しなくてもモーションコントローラを認識できます。
手持ちの古い Bluetooth 2.0 アダプタでも一応接続できましたが、バッテリー消費を考えると 4.0 LE 対応アダプタを買い直した方が良いかもしれません。
● ヘッドセットと接続
USB3.0, HDMI の 2つのコネクタにつなぐだけなので非常に簡単です。ソフトウエアの導入も Windows が勝手に行うので、表示される手順に従いセットアップを進めるだけです。
コントローラの認識に失敗した場合は手動ペアリングもできます。
1. 設定 -> デバイス -> Bluetooth とその他のデバイス
2. Bluetooth またはその他のデバイスを追加する。
3. Bluetooth (マウス、キーボード、ペンまたはその他の種類の ~)
もしペアリングでキーをきかれたら「0000」
Dell Visor には Vive や Oculus のような物理的な IPD 調節はありませんでした。ソフトウエア設定のみとなっています。
コントローラーは Oculus Touch 同様明確に左右の区別があります。乾電池式です。片方に単3 x2 で合計 4本。
VR 用にヘッドホンも必要です。HTC Vive や PSVR のようにイヤホンも付属していないので、別と用意しておく必要があります。
● 液晶ディスプレイ
これまで HTC Vive, Oculus Rift, PSVR, GearVR, Google Daydream 対応スマートフォン、いずれも有機 EL ディスプレイが用いられていました。Windows MR は LCD 搭載機種が大半を占めています。反応速度から VR は有機 EL でなければならないといった制限は今後なくなっていくのかもしれません。
● 使用感など
HMD もコントローラも全体的にコストダウンのあとが見えて高級感はありませんでした。Bluetooth アダプタやヘッドホンなど、始めるために追加コストが必要になる場合もあるので割高に感じます。Windows MR デバイスは 5~6万円で売られているので、5万円で買える Oculus Rift の方が満足度が高いでしょう。
HTC Vive の場合は対応ソフトも多く、VR 自体の質の高さ、コントローラの反応速度や精度など、性能が良いけど値段も高い高級機としての位置づけになっています。
Windows MR の場合、他と差別化できるくらい値段が安くなれば、PC で手軽に体験できる VR デバイスとして一つの選択肢になるかもしれません。
関連エントリ
・ASUS ZenFone AR (Daydream/Tango)
・Gear VR Controller
・HTC Vive (VR ヘッドマウントディスプレイ) の接続
関連ページ
・HMD VR / AR Device spec 一覧
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Steam VR を HTC が製造しているように、Microsoft の Windows MR 対応ヘッドセットを各社リリースしています。その一つが Dell Visor です。他にも Acer, HP, Fujitsu など多くのデイバスが登場しています。
MR という名前ですが、できることは他の VR System と変わりません。完全にレンダリングされた(非透過な)スクリーンに、両手 2個分のモーションコントローラーを使うことができます。それぞれ 6DoF でポジショントラッキング可能なので、機能的には HTC Vive, Oculus Rift, PSVR といったハイエンド系 VR デバイスと同等になります。
6DoF + 6DoF | Tracking | Motion Controller |
---|---|---|
HTC Vive | LightHouse | Vive Controlelr, Vive Tracker |
Oculus Rift | IR Camera | Oculus Touch |
PlayStatio VR | RGB Camera | PS Move, Dualshock 4 |
Windows MR | InsideOut | Windows MR Controller |
特徴は HMD に内蔵した Camera だけでトラッキングを行うことです。そのため外部にレーザー灯台の設置や Camera 等のセンサーが不要です。セットアップが簡単です。
反面、周囲の明るさの影響を受けたり、Motion Controller のトラッキング範囲に制限が生じるなど制約もあります。例えばコントローラーは、HMD の Camera から見えている範囲でないと位置の特定ができません。基本的に HMD の前面になければならず、腕を真下や真上に上げるとトラッキング範囲から外れてしまうことになります。
また利用するには Windows 10 の Fall Creators Update (1709) 以降が必要です。Windows 10 Creators Update (1703) でもヘッドセットは認識しますが、Motion Controller を使うことができませんでした。
以下実際に使ってみてわかったことなど。
● 箱が大きい
店頭で受け取ったら Dell Visor は予想より大きな箱で少々慌てました。最近の HTC Vive や Oculus Rift の箱はかなり小さくなっています。外部センサーが無いためか、付属物はとても少なく軽量です。持ち運び自体は苦になりませんでした。
● Bluetooth 必須なので注意!
購入後に気がついたのですが、PC 側に Bluetooth 4.0 LE が必要です。モーションコントローラの接続に必要になります。開発者版には Controller がなかったので気が付きませんでした。
ちなみに HTC Vive や Oculus Rift は HMD にワイヤレス機能が内蔵されており、何も用意しなくてもモーションコントローラを認識できます。
手持ちの古い Bluetooth 2.0 アダプタでも一応接続できましたが、バッテリー消費を考えると 4.0 LE 対応アダプタを買い直した方が良いかもしれません。
● ヘッドセットと接続
USB3.0, HDMI の 2つのコネクタにつなぐだけなので非常に簡単です。ソフトウエアの導入も Windows が勝手に行うので、表示される手順に従いセットアップを進めるだけです。
コントローラの認識に失敗した場合は手動ペアリングもできます。
1. 設定 -> デバイス -> Bluetooth とその他のデバイス
2. Bluetooth またはその他のデバイスを追加する。
3. Bluetooth (マウス、キーボード、ペンまたはその他の種類の ~)
もしペアリングでキーをきかれたら「0000」
Dell Visor には Vive や Oculus のような物理的な IPD 調節はありませんでした。ソフトウエア設定のみとなっています。
コントローラーは Oculus Touch 同様明確に左右の区別があります。乾電池式です。片方に単3 x2 で合計 4本。
VR 用にヘッドホンも必要です。HTC Vive や PSVR のようにイヤホンも付属していないので、別と用意しておく必要があります。
● 液晶ディスプレイ
これまで HTC Vive, Oculus Rift, PSVR, GearVR, Google Daydream 対応スマートフォン、いずれも有機 EL ディスプレイが用いられていました。Windows MR は LCD 搭載機種が大半を占めています。反応速度から VR は有機 EL でなければならないといった制限は今後なくなっていくのかもしれません。
● 使用感など
HMD もコントローラも全体的にコストダウンのあとが見えて高級感はありませんでした。Bluetooth アダプタやヘッドホンなど、始めるために追加コストが必要になる場合もあるので割高に感じます。Windows MR デバイスは 5~6万円で売られているので、5万円で買える Oculus Rift の方が満足度が高いでしょう。
HTC Vive の場合は対応ソフトも多く、VR 自体の質の高さ、コントローラの反応速度や精度など、性能が良いけど値段も高い高級機としての位置づけになっています。
Windows MR の場合、他と差別化できるくらい値段が安くなれば、PC で手軽に体験できる VR デバイスとして一つの選択肢になるかもしれません。
関連エントリ
・ASUS ZenFone AR (Daydream/Tango)
・Gear VR Controller
・HTC Vive (VR ヘッドマウントディスプレイ) の接続
関連ページ
・HMD VR / AR Device spec 一覧